◎先進的で高水準の教育を

授業風景
自ら学び、発信し、答える。だから、自己学習能力がアップする。

●新時代の教員に必要な「自ら考える力」

 教員は時代を問わず、専門的な知識や教養、実践的指導力などを身につけておく必要があります。これらの基本的な能力に加えて、次代の教育を担う教員には、豊かな人間性や高いコミュニケーション能力も求められます。学んだ知識を単に教えるだけでは、新時代の教員としては不十分なのです。コミュニケーション能力は「ある知識について、なぜそうなのかと疑問を持ち、言葉にして他者に説明する」という訓練を受けなければなかなか身につきません。このため、教職課程ではさまざまな疑問を持ち、調べ、発表するという学習サイクルを取り入れています。

 

●最新の研究成果に基づく「対話型授業」を採用

 教員が持つ知識には、どんな相手に対しても伝えることのできる「公共性」が必要です。自分や仲のよい友人だけが「わかったつもり」の知識を授業で披露しても、生徒の心に響くことはありません。そこで、教職課程では従来タイプの講義に加えて、最新の教育学・心理学の研究成果に基づいた対話型の授業を取り入れています。
 この授業では、「教員」役になった学生自身が課題について調査し、パワーポイントなどを使用して「授業」を行います。残りの学生たちが「生徒」役になり、「授業」のなかで生じた疑問点などを「教員」に質問します。

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●対話型授業を実践しながら「コミュニケーション力」をアップ!

 対話型授業を経験することで、テーマごとに深い知識を得られるのに加えて、教員に必要な「コミュニケーション力」を身につけることができます。それは、自ら学んだ知識を生徒たちにわかりやすく発信し、また彼らの問いにも応じることができる対話的な自己学習能力です。
 対話型授業は「生徒」役にもメリットがあり、多角度から疑問点を考えるため、実社会の多くのシーンで役立つ「質問力」が身につきます。教職課程を履修することは、教員を目指す人はもちろん、技術者や研究者を目指す人にも得られるものが大きいのです。


授業風景05

 教員になると、さまざまな問題を抱える生徒たちと向き合っていかなければなりません。そのため彼らの心の仕組みについても充分に勉強する必要があります。そこで、教職課程では数学や理科などの教科に関する授業に加えて、教育学と心理学についても学びます。教育学では学校の歴史や優れた教育実践、心理学では不登校などの学校臨床や学習にまつわる個人の心理現象について勉強します。これらの学習を通して、「勉強ができない」「学校に行けない」「人と関わることができない」などの問題の背景にある、心の仕組みについての理解を深めることができます。



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