◎魅力ある大学教員 |
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まずは幅広い教養と深い専門性を身に付けてほしい
戦後の教師養成は、戦前への反省をもとに「大学における養成」と、要件を満たせば学部にかかわりなく教員免許状が取得できるという「開放制免許制度」という二つの原則に基づいて行われてきました。 |
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学んだことを社会に還元する方法の一つとしての教職 国公私立を問わず大学での教育には多くの公費が使われています。大学教育に公費が使われる理由の一つには、それが国民の学ぶ権利を保障するものであるからということがあります。しかし同時に、そこには大学で学んだ人たちに自らが得た知識や技能を社会に還元してほしいという期待が込められています。大学で学んだことを社会に還元する方法には専門職、公務員、企業人としてなど様ざまな立場からのものがあるでしょう。学生の皆さんには、自分に合った社会への還元の方法を自問しながら、卒業後の進路について考えてほしいと思っています。そしてその際の選択肢の一つとして教師という職業について考えてみてはどうでしょうか。 |
私が考える教師という職業の魅力 私が考える教師という職業の魅力は、自らの知識・技能、そして人格を通して生徒たちに直接関わることができ、その成果としての彼らの成長過程に間近で立ち会えるということです。このような職業は他にはなかなかないのではないでしょうか。また学校には体育祭や文化祭、部活動など生徒たちが感動できる場面が多くあります。そうした場面で感動を生徒たちと共有できることも教師という職業の魅力の一つだと思います。 |
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深い専門性と使命感を持った先生が求められている 日本の教育の現場では、学力低下やいじめ、不登校といった問題が長い間課題であり続けています。その解決に向けて法令や学習指導要領の改訂が行われ、学校制度や教員免許状のあり方などの見直しも検討されています。しかし教室で実際に生徒たちと関わり、彼ら一人ひとりの発達を支えるのは教師です。今、教育の現場では深い専門性と使命感を併せ持った先生が求められています。各学群で専門的に学びながら合わせて教職課程で学び、教員免許を取得してあなたの力を教育の現場で活かしてみませんか。 福石 賢一 教授(教育学) |